『ロボスクエア贈賄冤罪事件』

『ロボスクエア贈賄冤罪事件』

それは平成22年5月31日、ごく普通のOLが突然警察に呼び出され、その後身に覚えのない贈賄罪(公務員などに賄賂を与える罪)で逮捕・起訴・勾留された事件です。

 

事件に巻き込まれたのは友人の永末康子さん、当時33歳でした。

 

地元福岡市内の企業で一営業員として働き、特に役職も権限もなかった彼女がなぜ贈賄罪で疑われるのか、友人たちもみんな信じられませんでした。

しかも彼女は真実を貫き、「(賄賂とされている)パソコンをあげていない」と否認したため、7か月も勾留されたのです。

保釈後の彼女の話から、全面可視化されていない中での取調べで、自白の強要などが彼女に対し現実に行われていたと知った時は、日本の社会全体への不安を感じました。厚生労働省の村木さんの事件等を契機として、全面可視化の必要性については論議されてはいますが、まだ実現への道は遠いからです。

 

真実を求めて戦った裁判では、一審・二審ともに有罪判決が下りました。

判決は、彼女の主張を全て退けて、賄賂を受け取ったとする収賄者の供述が全て信用できるという理由で「彼女が賄賂を渡した」と認定しています。

なぜ、彼女の言葉が信用できなくて、なぜ、いくつもの詐欺や問題を起した収賄者の言葉が信用できるのでしょうか? 裁判所の判断の仕方に疑問を感じるばかりです。

 

彼女の戦いは、最後のステージ「最高裁判所」へと続きます。

彼女を応援したい気持ちが募るほどに痛感するのは、「日本の司法」に対する憤りです。

 

日本では、検察が起訴した事件の99.9%が有罪となっています。

彼女が経験したように、否認をすると長期勾留される「人質司法」なる言葉も日本には存在します。

この日本の有罪率の高さや人質司法は世界でも問題視されており、「冤罪大国 日本」とまで言われているのです。

検察はいつも正しいのでしょうか?

また、裁判所の判断が本当に間違っていないと言えるのでしょうか?

 

彼女を救うため、また彼女のような冤罪被害者をなくすため、この事件を皆さまに知っていただくことが、日本の司法を変える原動力になるのではないかと考え、応援する会を立ち上げました。

 

皆さまの温かい応援を心からお願い申し上げます。

 

2013.3.31  発起人 トモ&ノリ