ご挨拶

 私 永末康子は、ロボスクエア贈賄冤罪事件につき、家族や応援してくださる方々と共に無実を訴え戦っております。

 

 平成22531日に始まった取調べから「私たちは絶対にパソコン(賄賂)を贈っていない」と否認を貫いてきました。

 取調べは大変厳しく辛いもので、家族や同僚達にも大変な思いをさせました。

  7ヶ月という長い長い勾留生活に耐えてきたのも、必ず裁判で真実が明らかになると信じていたからです。

 その思いも虚しく、二度に渡り私は有罪判決を受けました。

 

 裁判は「パソコンが元職員の自宅にあり、その型式が契約書に記載されていない」という争いのない事実について、「パソコンが賄賂として渡されたのかどうか」を争うものでした。

 パソコンが元職員の自宅にあることは、「元職員が持ち帰った」つまり「横領」としても説明できる事実です。

 検察側と私たちの主張が真っ向から対立し、相当慎重に審理が行われるものと期待しておりました。しかし、一審二審の判決ともこの期待を脆くも打ち砕く内容でした。

 裁判前に、検察側が立証の柱とした「元職員の供述」の他、様々な争点が挙げられた上で審理が行われています。

 判決では、判決そのものが争点を軽視又は無視しており、検察官立証の検討がなされていないだけでなく、検察官立証で不十分な事項を裁判官独自の考察によって事実認定を行ったのです。まさに有罪ありきの判決でした。

 一体、何のために逮捕から3年近くの時間を費やしたのでしょうか?

 また、契約手続きやリース業務の内容、業界の背景だけでなく、私たちの仕事に対する考え方を理解しようとする姿勢を微塵も感じられませんでした。

 このような裁判所の姿勢は、虚しさと絶望感を抱くだけでなく、心底恐怖を感じるものでした。

 

 「針の穴を通す」といわれる最高裁で「無罪」を勝ち取ることはかなり厳しいものです。

 しかし、日本の司法がこのまま私たちを見捨てるとも思いたくありません。

 家族や私の無実を信じてくださる方々の応援もあり、一縷の望みをかけて最高裁判所へ上告いたしました。

 引き続き真実を訴えて戦っていく所存です。

 私や家族にとっては、皆さまの応援が何よりの励みです。

 何卒、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

 

2013331

 永 末 康 子